指標説明
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//一株当たり純資産 BPS = 純資産 / 発行済株式総数 //株価純資産倍率 BPR = 現在の株価 / BPS //一株当たり純利益 EPS = 当期純利益 / 発行済株式総数 //株価収益率(何年保有すれば元が取れるか) EPR = 現在の株価 / EPS |
企業の価値
企業が解散した場合、純資産は株主のものとなるため計算上ではBPRは1倍で現在の株価=BPSとなる。
計算上ではというだけで、実際には不良資産による1倍割れ、付加価値によって高PBRとなる。
株価が上がるとは
上記より
1 |
現在の株価 = EPR * EPS |
が成り立つ。
株価が上昇したならば、結果としてEPRが上昇した、EPSが上昇した、の二通りが考えられる。
その過程を株価:1000円、EPR:10倍、EPS:100円のA社を例にする。
1.好材料によって株価が上昇する場合
10年塩漬けで回収できる株価が好材料によって、もっと短期間での回収が可能であると期待される。
↓
EPRが上昇
2.A社が成長して株価が上昇する場合
業績から利益の上昇が見て取れる。
↓
EPSが上昇
1.の場合をいわゆる人気投票で短期間上昇する材料株、2.の場合を長期間上昇する成長株と分類する。
成長過程
以降、2.の成長株を対象として進める。
サスティナブル成長率
1 |
サスティナブル成長率 = ROE * (1 - 配当性向) |
企業価値の持続可能な成長率のことで、ROEや配当性向、財務レバレッジ一定とした条件での、1株あたり利益(EPS)の成長率を示す。
つまり内部の投資だけで最低限実現してほしい成長率となる。
例を示すと、ROE:20%、配当性向:40%の場合、サスティナブル成長率は12%。
今期 | 来期 | 以降 | |
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投下資本 | 1000 | 1120 | +12% |
利益 | 200 | 224 | +12% |
配当 | 80 | 89.6 | +12% |
内部保留 | 120 | 134.4 | +12% |
期末資本 | 1120 | 1254.4 | +12% |
成長に伴う株価の上昇
成長によって増加した資本は自己資本に上乗せされる。
よってROEが高く配当性向が低いほど速いスピードでBPSが上昇し、株価の底上げ要因となる。